君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

初めてのドイツ語の授業

 学校から帰ってくるなり、娘が習いたてのドイツ語を声に出して発音し始めました。私も若い頃ドイツ語が大好きでした。そのドイツ語を、娘が口にするのを聴くというのは思いの外うれしく、娘に釣られるように私の口からドイツ語が出てきました。

 私は30年近くドイツ語から離れており、会話や文章を読んだりなど容易にできないのですが、初心者が覚える程度のドイツ語の発音は出てきます。すると娘は目を丸くして「なんで?」と言いました。私は娘に事あるごとにドイツ語推しを伝えてきたのに、娘はてんで覚えていないのですよね。

 ドイツ語独特の発音を一緒に声に出しながら、娘はドイツ語の教科書を見せてくれました。語学を始めるときのワクワクする感じが、教科書にあふれているようです。

 娘の学校では、希望者は第二外国語を選択できます。ドイツ語クラスの先生は日本人とドイツ人の2人で、クラスは15人ほど。ちょうどいい少人数クラスです。そういえば、高校で第二外国語の授業が受けられることは、受検を決めたときの物差しの一つでした。

 

 娘は思い出すように言いました。

---学研で英語をやっていたときも、こんなふうに楽しかったんだよね。

---今学校でやっている英語の勉強は全然楽しくないけど、(初めてドイツ語の授業を受けて)あのときの楽しかった気持ちを思い出したよ。

 

 娘は、小4の秋から小6の終わりまで学研教室で英語をやっていたのですが、そのときの先生が大好きで、当時は学研に行くのが楽しくてしょうがなかったのです。その先生は日本人ですが日本を出たことがなく、日本国内で身につけたとは思えないほど発音がきれいな女性の先生で、ガールズトークが弾む先生で、小学生女子の心を鷲づかみにしてくれたのでした。

 ドイツ語を通して、語学を学ぶ楽しさをもう一度思い出してくれたなら本望です。

 今回はネイティヴの先生もいますからね。ドイツ語を通して、ドイツ語圏の国々の暮らし、歴史、自然、食、音楽、文学、ゲーテのドイツ語、小さなものや古いものを大事にする文化・・と関心が広がっていったらいいなあと夢がふくらみます。

 そして、私もいずれドイツ語の勉強を再開したいと思っていましたが、そのときが近づいてきたことを感じてうれしくなりました。