君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

『Pretender』の季節

 あれから1年だなーと思う曲。髭男の『Pretender』です。昨年5月頃からFMでしょっちゅう聴かれるようになり、6月に観に行った映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』のエンディングでまた聴きました。映画を観たときにはすでに耳で聴き尽くしていたせいか、映画作品と『Pretender』の世界観が直接結びつく感じはしませんでしたね。

 

 1年前は娘は中3で、初めての彼氏に全力で恋していたときでした。見ていて危なっかしかったけれど、ただ見ていることしかできませんでした。泣いたり笑ったり大忙しの娘を見ているのは、正直辛かったですね。

 しばらくして、娘の運命の恋は儚く終わってしまいます。始まれば終わりが来るものだとしても、真っ只中にいるときは「ずっと、ずっと」と思っているわけで、うまく行かずにだんだん終わりが近づいてくるというのは、なかなかよくわからないというか、娘にとっては苦しいときでした。

 終わる恋とか、ハートブレイクとか、まだ幼い娘が経験したことは、きっと娘の未来にとって良いことだったのだろうと受け止めようとして、親目線の切ない気持ちをやり過ごしていました。娘はあれからずいぶん回復したのですが、まだ引きずってはいるようで、完全昇華までは時間がかかりそうです。

 

 最近の、特に休校期間を過ごした私の実家から帰ってきてからの娘は、笑顔に活気が出てきている気がするので、実家での時間はそういう意味でも気分転換になっているのかなと思われます。

 娘の人生、まだ始まったばかりですからね。これからも、何度も、辛い思いをすることがあるかもしれないけれど、いつも応援しているから、娘なりに納得を重ねながら、たくましく乗り越えるんだよーとひそかに祈っています。

 そしてもしかしたら、娘の恋話をこのときほど聴いたのは、私にとって最初で最後なのかもしれません。娘、だんだん大人になっていきますから。いつか笑って話せる日が来るのでしょうね。