わきの下にしこりがある
先週末のこと。お風呂から出てきた娘が心配そうに言いました。
---わきの下にしこりがあるんだけど、
---乳がんだったらどうしよう。いや乳がんだ!きっと乳がんだ!(泣
痛みは、触るとあると言います。
---少し様子を見て、大きさとか痛みに変化があったら病院に行こう。
と私が言うと娘は、
---そんなのんきなこと言って、手遅れになったらどうするの?
---こもも(娘)は死ぬんだ!!(泣
と言って聞きません。
行かないとは言っていなくて、すぐに行くべきか、少し経過を見てから行くべきか、ぐるぐる考えながら、とにかく野生の勘が頼りです。
こういう場合、何科に行けばいいのだろう。とりあえず、症状から受診する医療機関を調べました。それで、内科、乳腺科、皮膚科のどれかとしぼり、皮膚科だったら娘が小さいときから診てもらってきたクリニックが近くにあるので、さっそく週末明けにその皮膚科に行きました。
先生は、子どもにはやさしい高齢の女医さんです。大人にはそんなにやさしくありません。少なくとも私には。最近は親の虐待で子どもが追い詰められる事案もありますから、注意深く見られているのかもしれません。ともあれ、子どもにはやさしいので、子どもと先生の会話を後ろで黙って聴いています。
実は、こちらはこちらで、お医者さんの言動や様子を観察しているわけです。
しこりに気づいたのは2日前、痛みは触るとある・・
---袋ができて、化膿しているのかな。
---抗生物質を1週間分出すから、飲んでね。そして1週間後、また見せに来て。
そういえば私も何年か前に、背中にごろっとしたしこりができて、この先生に診てもらったことがありました。そのときは、すでに炎症を起こして痛みがひどかったので、どちらにしても痛いのだから今切ろう、ということになり麻酔も何もせず速攻で切られました。切る瞬間はもがき苦しむ痛みですが、切ってしまえば化膿しているものを取ってしまうので、痛みはすぐに消えました。
粉瘤というものだったのですが、娘もこれなんだろうか・・
先生の話を聴きながら、その可能性を先生は考えているのかなと思いました。
しかし、娘のしこりは私のときと違って、皮膚の表面ではなく中の方にあるのですよね。これだと、そう簡単には切れなさそうだし、そんな中の方にできるということは乳腺に関係しているのでは・・という心配も消えません。
10代で乳がんになるなんてあり得るのか、私には否定も肯定もできません。昨今の環境問題から考えたら、あり得ないことがあってもおかしくないと思ったりして、まさか・・・という心配も内心ありますが、少なくとも不安を感じている娘に、乳がんではないと信じさせてやりたい一心で皮膚科に行きました。娘は、お医者さんに診てもらって少し安心したようです。
抗生剤を飲み切って痛みが消えたら、切るのかな、切れるのかな・・と思いながら、娘が怖がるといけないので、そっと薬を飲ませています。
どうか、乳がんではありませんように。