君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

情報収集に潜む危険と罪深さ

情報収集は能動的な行為ではあるけれど、その情報を集めるとき人は無意識に、自分の考えを後押ししてくれる情報を探しているように思います。自分の理論や直感を裏づけてくれる情報に、目が向きやすいのです。そこに公平な視点はないのだろうなと。

だから、一見これだと飛びついた記事であれば尚更、その文脈に隠された意図を見逃してしまうことも少なくない。結論ありきで、自分の考えや自分が支持したい考えに批判的な記事は、意識に働きかけてこない。自分が望む方向性の情報を得ることで、その考えが間違っていない根拠が欲しい。思い込みが強いと、どうしても自分が見たいように見えてしまう。

また、検索して引っかかってくる膨大な情報は、多くは内容がありそうでなさそうなことがあふれており、その中から必要な情報に至るまでの労力とかける時間は相当なものです。すると、脳がくたびれてくるから見る目が鈍くなっていく。本質を見抜こうにも、そこにたどり着くには思考がまだまだ曖昧だったりして、たどり着いたときには後の祭りということもあります。

娘にも、そういう意味で字面に惑わされない豊かな視点を培ってほしいなと思います。勉強は、そのための修行なんですよね。