君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

娘の良き理解者でいてくれる友達

それは、娘の幼なじみのことです。

保育園、小学校と仲良くしてもらいました。家が近く、小学校では入学式から卒業式まで、登校も毎朝一緒でした。

毎年担任の先生が変わるたびに、個人面談などで仲が良すぎることを心配されたものです。たまにケンカしたりするとお互いに悲しい思いをして息苦しくなるからですね。それでも、しばらくすると仲直りしちゃうんですけどね。

仮に、その友達をこゆきちゃんと呼びます。

小5の秋のこと。

こゆきちゃんと娘は、卒業後の進路のことを話すことはあったと思いますが、どこの塾に行くなどは話していなかったようです。

当時、学校の勉強以外は通信で学習していた娘ですが、適性検査対策の塾がどんなものなのか試しに行ってみようかということになり、行ってみたらこゆきちゃんが一足早く入塾していました。

そのときの娘の喜びようは言うまでもありません。同じ小学校から通っている子が1人いるとは聞いていたのですが、まさかそれがこゆきちゃんだったとは。

その後、娘は小6の夏休み前にその塾をやめたのですが、こゆきちゃんは最後まで通いました。塾が別々になっても、2人の関係は特に変わりませんでした。

こゆきちゃんは、それほど志望校に対して熱い思いはなさそうに見えました。平日2日だけ淡々と通塾していました。塾が好きということもなかったようです。それでも、娘と一緒に行けるなら志望校に行きたいな、と言ってくれるので、それが娘にとっては励みになっていたと思います。こゆきちゃんは、報告書があまり良くないので適性検査で挽回しないと、と言っていました。

検査当日は、志望校の最寄り駅から行列を作る受検生親子の群衆の中から娘を見つけて、大きな声で名前を呼んでくれて、途中から合流して一緒に行けたおかげで娘の緊張はずいぶん和らぎました。

たまたま受検番号も近く、検査会場の教室も一緒。こゆきちゃんは、「どこに座ろうかな〜」なんてあっけらかんと言うので、緊張する娘が「前に書いてある受検番号の席に座るんじゃないかな」と言ったら「あ、そっかー」と屈託がない。そんなふうに、いつもと変わらず娘を和ませてくれました。検査が終わっても、いつもどおり。受検にこだわりがない様子。

仲が良い2人が同じ公立中高一貫校を受検して、どっちかが受かるか、どっちも落ちるか、くらいの想像は私もしていました。それでも、2人にとっては何も変わらないのだろうな、それでも、分かれ分かれになったらさびしいな、など心の中で浮かんでは消え。2人そろって残念な結果だったら、同じ公立中学に行くことになっていましたが・・・

それが、2人そろってまさかの合格。その知らせを受けたこゆきちゃんが、とっさに娘を抱え上げて「やったー!!」と大声で歓喜した姿には、思わず私も感極まってしまいました。

というわけで、同じ公立中高一貫校に入学してまた一緒に通うことになるのですが、娘は途中で通学経路を変えました。こゆきちゃんと相談していたようなので同じタイミングで変えるのかと思っていたら、こゆきちゃんはすでに通学定期を更新した後だったようで、次の更新のときに変えると。

それでしばらく別々に登校しています。

そうなると、クラスも部活も別なので、あまり会えません。

あるとき娘が思い出したように、「こゆきちゃんと一緒に学校に行きたい〜」と叫びました。こゆきちゃんの定期の更新まであと2ヶ月。その2ヶ月が長く感じるようです。

待ち遠しい春は、こんなところからも感じられるのですよね。