君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

中高一貫校生の通塾について(2)

(つづき)

少し前に、娘が学校帰りに適性検査対策でお世話になった塾に立ち寄ってきたことがありました。前を通りかかって珍しく吸い込まれたみたいな感じです。たまたま個別で見てもらったA先生にお会いできて、とてもうれしかったようです。ちなみにA先生は女性で、娘はA先生にすっかり懐いています。

その後、娘が思い出したように「塾に行きたい」と言い出しました。

どういうことかと思ったら、そのとき久しぶりにお会いしたA先生に、もう一度個別で教わりたいということのようでした。その時点では娘がそう言ったわけではなくて、そんなところだろうと私がキャッチしただけです。

苦しんでいる苦手科目を、よく知っているA先生に教わりたい!頼りたい!すがりたい!という神頼みならぬA先生頼み。

学校という集団の中では先生に質問しにくいという面があっても、個別の先生だったら生徒との距離が近いので話しやすいというのはありますね。そこに娘の場合は、A先生に寄せる信頼が加わります。

そういうことなんだろうなと思いつつ、一応資料請求してみたり、娘には内緒でA先生に電話で相談しました。A先生は娘が教わりたい科目の専門ではなく、中学生の科目は専門の講師じゃないと教えるのは難しいと仰いました。

そして、娘から改めて通塾の話題が出たときに、それを伝えてみました。すると娘は「えー、そうなの?」とガッカリして、塾に期待する気持ちは萎んでいくようでした。やっぱりそういうことでしたね。娘は「そうだよ!そのとおりだよ!」と鼻息荒く言いました。

その後、しばらく間を置いて資料請求した同じ塾の別校舎の先生から電話を戴いたので、少しお話を伺いました。

中高一貫校生専門コースの集団授業というと、数学と英語の2科目が多いですね。理科や社会をやりたいとなると、高校受験コースの集団授業を単科で取るか、個別を取るかのどちらかになりそうです。

また、大学受験で指定校推薦を取りたいケースでは、文系でも理科3科目で一定以上の成績を取る必要が出てくることがあって、そういう場合は中学から個別で理科を取る生徒さんもいるそうです。中学生の時点で大学の指定校推薦を考える生徒さんもいるんですね。いろいろ勉強になります。

そこまでお聞きして、お礼を言って電話を切りました。以下、私なりに再確認して抱いた感想です。

---いやいやいや、

---いやいやいやいやいやいや、

---学校の授業にどうしてもついていけなくて、もう本当についていけなくて、藁にもすがる思いで塾にすがるというならわかるけれど、娘はどうなの?

---そこまでなの?

---受験生の通塾はまた別の話だとしても、安易に塾に頼って、勉強法を自分で見つけて行く過程をむざむざ奪われちゃってもいいの?

---それって下手したら、せっかくのチャンスを自らどぶに捨てるみたいなことになっちゃうんじゃないの?

---それはちょっと違うんじゃないかな?

などなど私の口から吹き出してくるのを、横で電話のやりとりから一通り聞いていた娘は「わかってるよ」とでも言いたげに笑っていました。まあ結局は、塾に行く行かないの問題というより、本人のやる気の問題なんでしょうね。なんて言っちゃうと身も蓋もないかな。

というわけで、今回の娘の「塾に行きたい」発言から始まった話は終結を見ました。当面は自力で模索してもらいます。