君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

1年前の娘と同じ受検番号

娘が受検してから1年後の合格発表。へんかもしれませんが、私は前の晩からそわそわどきどき落ち着きませんでした。

1年前、私は娘と一緒に合格発表を見に行きました。「合格発表どうする?学校を遅刻して見に行ってもいいし、学校はいつもどおり登校して、帰ってからネットで確認もできるよ?」と聞いたら、娘は「見に行きたい」と言いました。私も、娘に直に合格発表の様子を見せてやりたいという考えはありました。合格でも不合格でも、その瞬間を自分の目に焼き付けて、そのときの気持ちや、そのときの雰囲気、そのときの風景などまるごとしっかり体感するって貴重な経験になると思って。

娘はその足で登校するつもりでランドセルを背負って見に行きました。予定時刻の5分前に校門に着くと、すでに掲示されるのを待つ親子連れで人だかりができていました。

私たちは掲示場所に向かって少し離れた後方で待機。掲示される瞬間の様子がよく見える場所からしばらく状況を見守っていました。いよいよ先生方が出てこられて掲示を始めると、みなさん吸い寄せられるようにそちらに向かっていきます。「もう少し人が減ってから見に行こうよ」と私が言うのですが、娘は「そろそろ行こうよ」と急かします。「え、もう見ちゃう?」みたいな簡単に見ちゃうのがもったいないような気持ちもあったりして、でも「わかったわかった」と言いながら人だかりの最後列にくっつきました。

背の高いお父さん風の男性の後ろに隠れるように潜り込んで、そのお父さん風の男性の頭をこっそりお借りして、娘の受検番号があるとすればそのあたりが隠れるように、あるのかないのかがうっかり目に飛び込んできたりしないように、しばらく娘の受検番号付近の周りを見ていました。

前1列くらいになって、前の方の頭の上から番号が一つ一つ出てくるように、少しずつ今度は自分の頭を上げて番号を追って行きました。

---あ(母)

---あった!(娘)

---あったね!(母)

---あ(母)

---◯◯ちゃん(友達)もあった!!(娘)

---あったね! 2人そろって合格? すごい!!(母)

なんかこう、風が止まる瞬間っていうんですかね、そういう感じでした。

えーっと、てことは、何をしなきゃいけないのかな、とあわあわしながら、まず入学手続きの書類を受け取りに行って、合格発表の横で娘の写真を撮って、おばあちゃんに電話で報告して、それから、それから、他にやり残したことないかな・・・

30分くらいその場を離れられなかったです。

娘も母も、うれしいのですが、ぼーっとして、涙は一滴も流れませんでした。

その後、登校して、授業に娘を送り届けて、授業を抜けてきてくださった担任の先生に報告しました。担任の先生は小さくガッツポーズしてくださいました。

担任の先生と、塾と、身内にはその日のうちに報告しましたが、それ以外の方々にはすぐには報告できませんでしたね。合格を実感するまでに、どうしても時間が必要でした。

そして今年の合格発表、私は何を思ったのか、娘の学校のネット発表で昨年の娘の受検番号を探してしまいました。そしたらなんと、あったんです。娘の受検番号が今年も。正確には、娘と同じ受検番号が、あった!!うれしい!!おめでとう!!

同じ受検番号を持つ君は、どんな子なんだろう。なんて想像を膨らませつつ、また春が一歩近づいたことを知りました。