君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

中高一貫校生の通塾について(1)

大学受験の準備として通塾が必要かどうかについては、学校の立場から「通塾は必要ありません!」と言われます。受検生に向けた学校説明会などでも、そのように説明されます。「学校の勉強で充分に国公立大学受験に対応できます」とか。

それは、実際そういう面もあると思いますが、解釈の方向が分かれるところかもしれません。

国公立大学受験に充分に対応できるというのは、勉強させる環境は用意するという意味で、勉強するかどうかは本人次第。ついてくるかどうかも本人次第。合格実績を上げるかどうかが死活問題の私学のように、学校が塾の代わりみたいなことをして手取り足取り過保護に面倒を見てくれるということではないですね。

生徒にとってどうかと考えると、私はそういう公立の方針の方に親近感を感じます。勉強ばかりできても、自分で道を切り拓いていけなかったらしょうがないですから。

けれど、いくら自主性を重んじるといっても、目の前で生徒が困っているのを見ながら、質問に来ないから力になれないと先生が言ってしまうのを聞くと、残念ながら責任逃れにしか聞こえません。先生方も激務ですから、生徒が自分から言ってきてくれた方が助かるというのはあるのでしょうけどね。少なくとも中学の間は、質問に来ない生徒が質問に来るような体制づくりを期待したいです。それは、生徒が学校をやめるという選択肢を選ばないですむことにもつながってくるのではないでしょうか。

自立のためには世話を焼き過ぎるのもどうかと思いますが、いずれにしろ自ら先生に積極的にアプローチしていかないと、わからないところがわからないままになってしまうこともありそうで、親も注意が必要ですね。

という前提を踏まえて、次回は我が家の場合の中高一貫校生の通塾について考えます。

(つづく)