君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

マラソン大会

冬というと、走る行事を取り入れる学校が多いのでしょうか。娘の学校でも、授業の一環でマラソン大会があります。

この冬、娘は体育の授業がある朝になると決まって「マラソンいやだ!絶対にいやだ!走りたくない!なんで走らなきゃいけないの!大会直前にタイミングよくインフルエンザにかかりたい・・・」などと、愚痴という愚痴をこぼしまくりながら登校していきます。

そこで、学校から帰ってきた娘に「今日のマラソンどうだった?」と尋ねました。娘は「走ったよ」と短く答えます。私「途中で立ち止まったり、歩いたりしなかったの?」と尋ねると、娘「しなかったよ」と。「だって、立ち止まったって歩いたって、ゴールまで走らなきゃいけないんだもの!走ったよ!」と。

私は「それは、すごいんじゃないの?立派だよ!最後まで走り切るなんて素晴らし過ぎる!」と言いました。しかも、女子の中では速い方だというのです。走るのがいやなのに、どうして速く走れるのか不思議です。

というのは、私もマラソン苦手で、高校時代のマラソン大会をどうやって切り抜けたのかも思い出せないのですが、とにかくいやでいやでしょうがなかった気持ちだけは覚えているからです。少なくとも娘のように、立ち止まらず歩かず、最後まで走り切ってはいなかったんじゃないかな。たぶん、ビリから数えた方が早いかビリそのものか、てくらいマラソン苦しくて何とかして逃げ出したかった。

娘は小学生のとき駅伝に出たり、運動会でも走るのが楽しみなくらい大好きだったのですが、それは短距離だからだそうで、中距離や長距離は別だといいます。

口癖のようにいやだいやだということが多く、いやなことがたくさんあるようでも、毎日休まず学校に行って、頑張っていろいろとやり遂げてくるところは立派です。

娘の褒めてあげたいところはどこかと考えてみると、そんなところなのかなと思いました。