君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

人に借りたものを紛失する

剣道の1級審査を受けるために、その準備として見ておくようにと教室でこももが先生から借りてきたDVDが行方不明になっていた。人に借りたものを紛失するなんてあり得ない。

本当は審査が終わった後にすぐにでも返したいところだったが、そんなわけで返したくても返せない。こももは探しても見つからないと言う。本気で探したようには見えない。うわべだけさらーっと見回しただけなんじゃないの?と思いながら、喉まで出かかったその憶測はぐっと飲み込んで、私も一緒に探しに探した。こももの記憶を紐解いて、「あそこ」に置いたことまでは覚えている。その後が・・・。

それなら、とにかく「あそこ」からもう一度探し始めるしかないだろう。悠長に「わからない」なんて言っている場合じゃない。まったく、事の重大さがわかっているのだろうか。絶対見つけてやるという真剣さが感じられない。

その後、無事に見つかった。

見つかったから良かったが、というか処分していないのだから絶対あるはずなんだが、それでももし見つからなかったら・・・と私は重苦しい気持ちだった。こももものんきな顔をしながら心の中ではヒヤヒヤしていたのだろう。そう願いたい。

大切なDVDだ。きっと、こももが借りる前にもたくさんの子が借りて見てきただろうし、これからもたくさんの子が見ることになるだろう。そのDVDを、借りておいて紛失したなんて口が裂けても言えない。しかしもし本当に見つからなかったら、失くしたことを正直に伝えて謝るしかない。それでこももの信用を失うことになっても自業自得だ。止むを得ない。いや、見つかったから良かったんだけどね。それでもね。

人に借りたものなんだから、どこに置いたかわからなくなるというのが理解不能。貸してくれた相手の気持ちを軽んじているんじゃないのか。こもものために貸してくれたんだよ?

この件に関しては、見つかったから良かったとはいえ、こももと一度しっかり話し合う必要があると思っている。