こもも、剣道1級審査に合格できたよーー
こんなふうに、こももが1つ1つ壁を乗り越えて、自信をつけて行ってくれるその姿を見られることは何よりうれしい。
今までこももの剣道は、稽古に行きたくない(ドラえもんのどこでもドアがあったら行きたい)、自分はうまくない(実はうまくなりたいの裏返し)、誰々は強いけれど自分は弱い(相手を負かして自分が勝つのはいやだ)など、後ろ向き発言が続出する3年余りだった。
それでも最近ふと、あれ?何だか、上達している?とか、できないとボヤいていたことが、ちょっとできるようになっているんじゃない?などと感じられることが増えてきて、成長を感じる今日この頃だった。
だから、この1級合格は、そばで見てきた私にとって特別な感慨がある。
こももが通う剣道教室は、たまたま出会った教室でありながら、出会ったのがこの教室で良かったと後からしみじみ思われることが多い。
剣道が教えてくれること、剣道の先生に教わることは、剣道だけではない、自分自身のあり方、生き方を見直すチャンスを与えてくれる。稽古には、日頃の自分の心の状態がそのまま表れる。調子の良い時もあれば、悪い時もあるけれど、そういう自分を見つめる静寂を与えてくれる。
乱れた着装を直す時は正座をして直すとか、人の前を横切らないとか、相手を尊重する礼儀作法に気持ちが洗われる。ただ技を磨くためだけに無心になれる時間が、迷いを吹き飛ばす力をくれる。
どんな時も、前へ!前へ!まっすぐに!
こももが剣道を習うようになって、稽古を見学することを通して、私自身もたくさんの希望をもらっている。慌ただしい毎日の中で、稽古に行く時間を作るのは簡単なことではないけれど、こももが習う剣道はこれからの人生の励みになる。
だから、どんなに忙しくても、皆勤賞に手が届かなくても、少年教室の卒業(義務教育終了)まで通い切ってほしい。母の願いだ。
この秋が、どうか多くの子どもたちにとって、実りの多い秋になりますように。