すっかり忘れていた。というか、すっかり合格したつもりでいたので、合格証書をもらっていなかったことを忘れていた。夏休みの初めに受けた数検6級。6級までが算数検定で、5級からが数学検定である。
次の検定のDMが送られてきたのかと勘違いして、うっかり私が開封してしまった。数検、申込もしていないのに自主的にDMを送ってくるなんて熱いな、と思いながら、よくよく見たら、「合格」の二文字が目に飛び込んできた。サクラの図柄の真ん中に「満点」の朱文字。
こ、これは、合格証書じゃないか。
小学校を卒業して、その記念というか、復習のために受けた初めての数検。難易度とか、こもものレベルがどのあたりにあるのかなど深く考えなかった。
6級受験の申込をしてから、どうも簡単らしいという情報を得ていたけれど、そのへんのことはこももには言わず小6レベルらしいとだけ伝えて、過去問を手渡した。しかし、こももは過去問に全く手をつけなかった。自信があったからじゃない。予備知識がなく自信がなかったからだ。だからこその過去問なのに。
当日まで、頑として開かれることがなかった過去問。もうほとんど投げやりな感じで、ぶっつけ本番みたいな受け方をした。
受けてみたら、笑っちゃうほど簡単だった。受ける前と後で、表情や態度に天と地ほどの差が出るわかりやすいこもも。簡単だったと言いながら、ケアレスミスを考慮して95点は確実、なんて言うから、なぜ満点確実と言っちゃわないのかという話をしていた。雨も上がって、陽が差してきた受験の帰り道。
小学校の算数。懐かしいなぁ。もう遠い昔のようだ。まだ半年しか経っていないのに。6級を受験した日すら遠い。このひと夏で、10年くらい経っちゃったみたいに感じる。中学生の時間は光のように超速。
秋の5級は、申し込むよ。中1の学力相当の数学検定。今年受験できる機会は最後だ。定着を目指して、今度こそ真面目に過去問やってね。