君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

子どもの未来

親が思い描く夢を子どもに押し付けてはいけないと思いながら、親が誘導している面はどうしても否めない。公立中高一貫校受検にしたって、私が情報収集して学校見学に行ったりしなければ、こももは行きたいと思うことはなかっただろう。それが正しい選択だったのかどうかは正直わからない。ただ、こももがいつか振り返った時に、正しい選択だったと自分で思える学校生活を送ってくれたらと願う。

いずれにしても親の考えは、良くも悪くも子どもに影響を与えてしまう。そういうものなのだ。だから気をつけなければ!と、ハッとさせられる時がある。私が好きなものばかりを与えるのではなく、私の苦手なものでも、こももが苦手にならないように苦手じゃない振りをしたりして。

例えば、こももの6年後の進路など、どういう方向に進むのかと私はあれこれ想像する。

日本で進学するなら国立大学が目標だけれど、日本ではない、勉強したい学生が世界中から集まってくるような外国の大学に行けたらなとか。日本や英語圏の国などは学費が高い。日本でも、学費と生活費と両方かかる遠方の大学に行かせられるほどの経済力はない。学費がかからず、渡航費と生活費だけで留学できる国の大学だったら、日本の大学に行かせるのと同じくらいの見積もりで行かせられるかもしれない。

今の日本では経験するのが難しい、親の脛をかじらないで学問を追求するとか、そういう苦労を当たり前に経験できる場所。さまざまな国の、さまざまな境遇の友人との出会いがある場所。そういう環境で、学生の本分は学問だという自由な空気を胸いっぱいに感じられる経験をさせてやれたらなぁと、限りなく夢想しちゃう母がここにいる。

といいつつ、世界中がテロへの懸念に晒されている状況下で、こももを遠くへ送り出すことが私にできるだろうか。考えると胸が騒ぐ。足がすくむ。

母の夢想で終わるかもしれないし、本人が外国の大学への進学を望めば、日本の大学を卒業してから自分で留学する人もいるから、私が悩むことではないのだけれど、どっちに転じるとしても、準備と心づもりはしておきたい。

親としてできるのは、そこまでだ。