君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

地理の宿題

こももの夏休みの宿題は、まだまだ終わらない。まだまだだ。ははは。何だか笑いが込み上げてくる。この緊張感が、たまらなく可笑しくなってくるというか。

そんなわけで、今日完成させていくつもりの宿題は地理だ。課題は、外国について調べるというもの。どこの国について調べるかは各自におまかせ。切り口も自由。調べたい国について調べる。下調べは終わっているので、あとはそれを指定された紙にまとめていく。色鉛筆を使ってカラフルに色分けして、見やすくわかりやすく、工夫を凝らして表現していく。

ちなみに、こももが描いたある国の地図が、何かしらの基準で色分けがされている。何の基準だろう。視覚から訴えてくるものに対する素朴な疑問。こももに「何だと思う?」と問われ、私は種明かししてもらうまで見当がつかなかった。それは人口密度だった。なるほど、人口密度で色分けすると、こういう模様になるのか。確かに、と思ったり、新鮮に感じられたり、こももの発見や表現に刺激をもらうのが楽しい。

世界の国々について調べるというのも、改めて考えると興味深いテーマである。ふだんは忘れていて、表面的にしか見えていなかった国々が、自分で調べることによって知らなかった一面が見えてくる。その国々で暮らす人々の生活や表情が見えてきたりして、知り得たことがさらに知りたいことを呼ぶ連鎖で、好奇心は広がっていく。

そこで、こももの宿題とは関係なく、世界の国の数を調べてみた。

国連加盟国数193

・日本政府が承認しているバチカンコソボ共和国クック諸島、ニウエの4ヶ国が国連未加盟

・日本政府が承認していない北朝鮮が国連加盟

日本承認国数196(日本を含む)

・2015年5月15日閣議決定により日本政府が承認した国の数

トラベラーズセンチュリークラブによるリスト(TCC)324

ざっくりだが、こうして見てみるだけでも、国(国家)の概念というもの自体が何をもとに「そこ」にあるのかと自分の知識が揺さぶられるし、世界の中の1国家が認める認めないにかかわらず、「そこ」にいる人々、「そこ」にある集合体(国)が、どれだけ多く存在するのかと考えさせられて、自分が想像できる範囲を超えて、どこまでも世界は広いことを思い知らされる。

ひょっとして、これが地理の原点なのか。ただ漠然と知ったつもりでいた地理とは、ずいぶん違う。たかが宿題として終わらせるのではなく、そこから始まる深い学びを、実現できたら素晴らしい。

残り少ない夏休み。頑張れこもも。