君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

とりあえず新聞のスクラップ

それは私が中1の時の、夏休みの社会科の宿題。新聞に目を通して、気になった記事を切って貼るだけ。それを毎日やる。簡単である。それでも、夏休みを通してやり続けて終わった時には、それなりの達成感があった。

言葉が難しくて何が書いてあるのか理解できない記事を、無理に読もうとすると挫折する。それなので、わからない内容の記事でも、ちょっと気になったらとりあえず切り貼りしておく。すると、わからないなりに自分の印象に残る。その時点では、無理にわかろうとしなくていい。それらの記事を後から通して読んでみると、切り貼りした時にはつかみきれなかった内容が、ふっと具体的な実感を伴ってイメージが湧いてくることがある。そこで初めて定着する。その変化を感じることが快感になる。

そういう変化は、日々直面する出来事を通して、何がきっかけになって芽生えるかわからない。昨日は行き詰まっていたことが、今日はその道筋が見えてきそうな兆しを感じたりとか。だから、自分はできないとか、ダメだとか、決めつけないことが肝要。

夏休みが終わり宿題を提出すると、ただ切って貼っただけのスクラップブックなのに先生に褒められた。夏休みの宿題で終わらせずに、これからも続けてみましょうと言われた。確か、続けなかったような気がする。続けていたら、どこまで続いただろう。文房具図鑑の山本健太郎くんのように、何かしら形になるところまで行けただろうか。

日常的にやっておいて、自由研究に行き詰まったら、これ出しちゃえって感じでもいいんじゃないか。とにかく簡単なので。少なくとも自分でできる。