君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

夏休みの宿題テストの結果

夏休みの暗記の宿題は、提出はないが休み明けに確認テストがあるという宿題だった。暗記なので早くやっても忘れちゃうから最後にやろうとこももは考えていたが、提出する方の宿題が予想以上に時間がかかって長引いてしまい、暗記の宿題は仕上げるところまで行けずほぼ読んだだけ。穴ぼこだらけの状態のまま強制終了となる。

確認テストは夏休みが終わると間髪入れず初日に実施された。

その結果が返ってきて、これが思いがけず「クラスで何番は誰々さんです」と授業で先生に名前を読み上げられる何人かのうちの1人に入った良好な成績だった。

こもも曰く、勉強は明らかに足りていなかったので、結果が思ったより良くてもうれしいとは思わない。準備をしっかりしていればさらに上を行く成績が取れたかもしれないが、とにかく勉強が不十分だったので悔しくもないと。しかし、そう報告する表情や声色は紛れもなくご機嫌なテンション。そして、なかなか手をつけられなかった語彙力アップのドリルをいきなりやり始めるのだ。

この単純さは、こももの魅力であり才能だと私は思う。というか、こももに限らず、子どもだからこそ持ち得る魅力や才能なんじゃないだろうか。

勉強のあり方に与える気分の影響は大きい。気分を上げて行くことは、勉強の効果を上げて行くことにもつながる。さらにそれを自分で知っていると、勉強に対する取り組み方が変わってくるのだろう。その気になるということは、少なくとも勉強に関しては重要な側面なのだ。

逆に言うと、調子が悪い時はさっさと寝た方がいい。無理にやり続けても効率が悪くて、遅々として進まない進捗に気が滅入る。勉強との付き合い方は、言ってみれば自分自身との付き合い方だ。その子その子にとって、その時その時に応じて、臨機応変に向き合えたら、まだ表出されていない秘められた魅力や才能を発揮するきっかけが生まれてくるのかもしれない。

生きていればいろいろな季節があるように、子どもから大人へ成長する間にはそれ以上の、予測不可能ないろいろな時期がある。とどまっているようでも、着実に前へ進んでいる。

子どものその一瞬一瞬を、見逃さないで目に焼き付けていくことができたら、それ自体が親の幸せなのかなと思った。