君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

稽古を見学する

先週の剣道教室について。

教室に通い始めた頃は、私も一緒に家を出て通っていたのだが、2年目頃から稽古の直前になると決まって「行きたくない」などとこももが言うようになったので、ある日を境に「ママ用事があるから、後から遅れていくから先に行ってて!ほら行って!」と言って一人で行くように仕向けてみた。私に引っ張られて行くのではなく、自分が行くのだという自覚を持ってほしくて。

それがだんだん定着し、最近では本当に私は用事をすませた後に迎えに行くのだが(徒歩30分ほどの距離で帰り道は真っ暗なので)、それでもできるだけ早めに着くようにして途中から稽古を見学する。

中学生になって、急に大きな成長を感じさせるようになったこももの剣道。大きな声を出せるようになったとか、自分から前へ出るようになったとか、先生の話を注意深く聞き取ってすぐに動けるようになったとか、歩き方が胸を張って堂々と歩くようになったとか・・・

本当にずいぶん頼もしくなった。

自分から「やってみようかな」と言って始めた剣道だが、こももの口から剣道が好きだと言うのを聞いたことは、小学生の時に1度しかない。剣道が好きかと問われると「どうかなぁ」と微笑むだけなのだが(自分でもよくわからないみたい)、始めた以上うまくなりたいという気持ちから結果として続いている。

そして剣道を知らない私にとっては、稽古の見学を通して、竹刀は左手で持って右手は力を入れずに添えるだけとか、竹刀をまっすぐに振り下ろし相手の面を打ちながら前へ伸ばすということなどを目で見て知るだけで、そうだったのか!なるほど!と胸に落ちる発見の連続で感動する。見るとやるとでは大違いなのだと、こももにはよく叱られるが、先生が子どもたちに対して根気よく指導してくださる稽古を見るのは楽しい。見学しながら、剣道とは何か、という問いに毎回引き込まれる。

こももが先日の審査で合格した1級の免状と連盟の会員証を授与される。名前を呼ばれて前に出て、免状を読み上げられると、改めて沸々と実感が湧いてくる。思わず私も感極まる。

これから受ける初段の審査でも、声を出してまっすぐに、自信を持って全力を投じてほしい。

がんばれ!