君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

深夜の笑い声

娘と私、2人だけの暮らし。

ある深夜、消灯して真っ暗な部屋の中で、ケッケッケと、笑い声のような奇妙な音が聴こえてきます。何なのーーー?とちょっと怯えながらベビーベッドを覗くと、娘が何か夢を見ているのか、眠りながら笑っているのです。

生後3ヶ月の頃です。無気味でした。同時に、私も笑いがこみ上げてきました。面白い子だと思いました。

おなかの中にいた時も、同じようなことがありました。クックックと、おなかの中から響いてくるのです。生まれて間もない時も、歯がない顔で微笑んでいました。

この頃の赤ちゃんは笑っているのではなく、筋肉がそういう動きをしているだけなのだとよく言われます。でも、どう見ても笑っていました。医学的にはあり得ないことでも、娘は笑っていると私は感じました。

娘の無気味な笑い声は、たびたび私を驚かせ、楽しませてくれました。