君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

新生児健診、乳児健診など

新生児の頃は、出産した病院の小児科で健診を受けていました。かかりつけの小児科医(男性)は、健診のたびに抱っこしたり高い高いしたり、泣けば全力であやしてくれたりと、赤ちゃんに対して愛情たっぷりに接してくれる先生でした。

ある日、
--お母さん、xxx(娘)ちゃんかわいいから誘拐されないように気をつけてくださいね!!!
なんて冗談を真顔で言われ、
私は内心、
(先生こそ誘拐しないでくださいね!!!)
と冗談とは思いつつ警戒心がむくむく。

少し大きくなって、1歳児健診だったか、その時は保健センターでの健診でしたが、お茶碗はどれかな?という保健師(女性)の質問に対し、いくつかの絵を見せて指を差して答えさせるというテストみたいなものがありました。

娘は質問より絵の方に興味が行ってしまい、質問とは違う絵を指差して
--ちゃ!ちゃ!
と訴えます。
先生はそれでも同じ質問を繰り返すのですが、娘も諦めずに
--ちゃ!ちゃ!
を繰り返す。
先生はだんだん困った顔になっていきました。

娘は、「お茶だよ!」と伝えたかったのです。家ではお茶のことを「おちゃちゃ」と呼んでいる頃でした。

私が説明しちゃっていいものか迷いながら、先生は娘の言わんとすることに気づかない様子。そのまま続けると発育の問題にされそうだったので、先生にそれを説明して、先生は娘がわかっていると理解して納得してくれたようでした。

そんな小さな思い出の数々が、いつまで経ってもいとおしい宝物です。