君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

生後2ヶ月足らずで保育園へ

私の雇用形態は、当時1年ごとの契約で5年まで更新できる契約社員だったのですが、勤務先からは、産休や育休と雇用契約の更新時期が重なると更新ができないと言われていました。それは、更新時期に復職していないと更新できないということでした。

私のケースは、もし育休を取るとなると、ちょうど更新時期と重なりました。

幸い産休は取得できたものの、育休を取得すると契約更新できない。育休の雇用保険の助成は給与の4割だったので、それだけで母子2人生活していくことはできない。何としても、産休明けで復職しないわけにはいかない。

そんな状況だったので、娘は生後2ヶ月足らずで保育園に入園しました。

保育園は私立の認可保育園で、生後57日から預かってもらえる園でしたが、復職も産後57日からだったので、保育園では特別にその3日前から慣らし保育を始めることを提案してくださいました。もちろんそのぶんの保育料は日割りで全額自費になりますが、本当に助かりました。今でも、感謝してもしきれない気持ちです。

また、その保育園では4月1日付の0歳児クラスの前に、月齢が小さい赤ちゃんのための新生児クラスがありました。それは言ってみれば、育休を取れないお母さんのための新生児クラス。本当にありがたかったです。その当時でも、すでに育休を取得するお母さんは増えていて、産休明けで入園する赤ちゃんは少なかったので、娘はすぐに入ることができました。

初めての登園の日。

生後2ヶ月足らずですから、まだ人見知りもありません。若い保育士の先生方に「かわいいーー!」と黄色い声をかけてもらって、娘はにこにことご機嫌でした。

慣らし保育は、1日目が11時まで、2日目が13時まで、3日目が15時までと徐々に進められましたが、娘は初日からすぐに馴染んでいました。給食の前後や午睡の後などに泣くこともなかったようです。先生も、「xxx(娘)ちゃんは大丈夫!お母さん安心して!」と太鼓判を押してくれました。

保育園では、いつも天真爛漫。娘をかわいがって見ていてくださる方が、自分以外に何人もいる。その安心感は、ひとり親にとって大きな支えになります。

1歳を迎える頃には、娘はクラスの中でリーダーシップを発揮する存在に。「みんなー!遊びに行くよー!」と言ったつもりの勢いで、先頭に立って走り出すような子でした。

ちなみに、保育園の新生児クラスや乳児クラスの職員数は、赤ちゃん3人に保育士が1人という計算でした。何か災害が起こった時に、1人をおんぶして、2人を両腕で抱っこして逃げるためと聞きました。保育士の先生方が背負う子どもたちへの責任や愛情には、感謝とともに頭が下がりました。

熱心な先生方、幼児のお姉さんお兄さんにかわいがられ、のびのびと育っていく娘を見られることは、この時期の私にとってこの上ない喜びでした。