君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

小さな恋のものがたり

娘の恋話を聴きながら、ふとチッチとサリーを思い出しました。『小さな恋のものがたり』のチッチとサリーです。そういえば、私は一度も漫画作品を読んだことがありませんでした。

え、一度も読んだことなかったっけ・・・

我ながら驚きました。改めて考えると、信じられないことです。どうして読んだことがなかったのだろう。最近まで連載が続いていることも、想像することすらありませんでした。

漫画作品だけではなく、イラストや絵本とかいろいろなところで出会っているから、漫画を読まなくても知ってはいた、ということなのかな。

よくわからないですが・・・

そんな経緯があって、私は『小さな恋』を今度こそは今すぐに、忘れないうちに読みたくなりました。

それが、昨年暮れの仕事納めの翌日のこと。実家に帰省する途中で、駅ビルに入っている大型書店に飛び込み、みつはしちかこさんの本がないかぐるぐる探し回りました。

しかし自分で見つけられず、「みつはしちかこさんの本、小さな恋、とにかく関連本の在庫がどれだけあるか調べてもらえますか?」と店員さんに頼みました。

ほどなく目の前に現れたのは、最新刊の44集のみ。書棚のいちばん下に平積みされた本の山の、奥の方にありました。

とりあえず買いです。

『小さな恋』の単行本を、直に手にとって読むのはこれが初めてかと思うと、感慨深い気もしたりして。自分が生まれる前から連載されている作品の新刊が今も出ているというのは、すごいことじゃないですか?

しかも内容だって、まったく古いと感じさせない。それどころか、今を生きているチッチとサリー。

思った以上に面白いです。

44集を電車の中で一気読みして、その後、古本屋を物色。復刻版の1と2を見つけ、2人の出会いから、チッチとサリーという愛称がいつ生まれたのかなど、思い出をたどるように読みました。

読んでも読んでも終わらない青春。古本屋の物色はしばらく続きそうです。