君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

『トットちゃん!』が面白い

最近、テレビ朝日徹子の部屋』の後の20分枠で放映中の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』が楽しみになっている関係で、黒柳さんの著作を物色。ネット古書店で『窓ぎわのトットちゃん』と『トットチャンネル』の文庫を見つけて買った。

『窓ぎわのトットちゃん』(講談社文庫)

1984年4月15日第1刷発行

1989年7月3日第16刷発行

※単行本の初版は1981年

トットチャンネル』(新潮文庫

昭和62(1987)年3月発行

※解説は、トットちゃんをオーディションで見出した飯沢先生!

今回、『窓ぎわのトットちゃん』を改めて読んで感じるのは、子ども(こもも)の秘められた才能や魅力を、私はきちんと認めてあげられてきたかな?ということ。また、それがすでに通り過ぎた季節への振り返りのように自分が感じることに愕然としてしまうこと。だって、こももはもう中学生。小さな子どもだった頃は通り過ぎてしまった。まだ何か、小さな子どものうちに、もっともっと体験させてやりたかったことがあったような気がしてくる。あっと驚かせてあげること、喜ばせてあげること、もっともっとしてあげたかったことがありそうな気がしてくるのは、小さな我が子への、親の未練なんだろうか。

ところで、毎日『トットちゃん!』を観ていると気づくことがある。それは、福山雅治さん作詞・作曲の主題歌『トモエ学園』が、ドラマの一部として切っても切れない存在感を発している点。やさしく何の変哲もないコトバで歌い出すのだけれど、それを毎日聴いていると、コトバを超えた深い愛情みたいなものが感じられてきて胸がいっぱいになる。個人的な愛情というより、遠くどこかで聴いている誰かへの愛情というか。普遍性があるのだ。トットちゃんはきっと、あちこちにいると思わせる。

福山雅治さん、そんなに知らないのだけれど、知れば知るほど見た目とは違って(なんて失礼ですが、きっとご本人もそのギャップを楽しんでいらっしゃると想像します)、実直で、愚直で、そのお人柄が伝わってくる曲で、私は聴くたびに目頭が熱くなってしまう。私も、トットちゃん大好きだよ!と叫びたくなる。