昨年こもものために買った本ですが、私が先に読んでいます。
『はてしない物語』はハードカバーの単行本で読む方が、作品の世界に入り込める楽しさがありますね。エンデが用意したスポットに出会えるからです。というのも、日本で出版された邦訳の『はてしない物語』が、現在でも原書の初版と同じ装丁で発行されているからです。
以下、私の読書ノートです。印象に残った箇所や思いついたことを書き留めていくので、言葉足らずや勘違いなどもあるかもしれませんが、どうかご容赦くださいね。
原題
Die unendliche Geschichte
(ディーウヌエントリッヒェゲシヒテ)
邦題
作者
Michael Ende
装画
ロスヴィタ・クヴァートフリーク
1979年ドイツ刊行
1982年06月7日第1刷発行
2016年10月5日第65刷発行
訳者
上田 真而子(うえだ まにこ)
佐藤 真理子(さとう まりこ)
---それでは、はじまりはじまり---
序章(とは書いていない p9〜24)
冒頭の場面について
・ある小さい店のドアのガラスに書かれていた飾り文字
・うす暗い店の中からそのガラスごしに表の通りを眺めるとき、そう見える
(裏側から見たその飾り文字が、ページの上部に描かれている)
・灰色の、冷たい十一月の朝
・外はどしゃ降りで、雨の雫がガラスにあたり、その飾り文字の上を流れおちる
・ガラスを通して見えるのは、通りの向こう側の雨にぬれた塀ばかり
(ちょうど私が先週窓越しに見ていた風景とリンクした)
バスチアンについて
・十か十一くらいの背の低い太った少年
・濃い茶色の髪がぬれて顔にくっつき、
・オーバーは雨でびしょびしょになって雫がたれている
・学校かばんの革紐を片方の肩にかけてさげている
・少し青い顔をし、まだ息を切らしていたが、
(何かから必死で逃げてきた様子)
・ちびででぶの少年(コレアンダー氏から見て)
・「でも、みんながそうってわけじゃないんです。」
(子どもが好きじゃない理由を次から次へと一方的にまくし立てバスチアンを追っ払おうとするコレアンダー氏に、自分でも思いがけずくいついていく)
・BBB
(バスチアン・バルタザール・ブックス)
・弱虫
・臆病者
・去年落第
・全然いいとこなし
(コレアンダー氏からたたみかけるように、またリズミカルに聞かれ、意思に反してそれに答え、結果として吐き出している)
(バスチアンの自己紹介のようだ)
・根ほり葉ほり聞かれるのはきらいなのに、問われるままに何もかもしゃべってしまった
(何かふしぎな力がはたらいている?--バスチアンの気持ち)
コレアンダー氏について
(登場するなり不機嫌な様子)
・古本屋の主人
・太ってずんぐりした男
・着古してほこりっぽく見えるしわくちゃの黒い服を着ている
・大きなおなかを花模様のチョッキの下に押しこんでいる
・頭ははげて、両耳の上に一つかみほどの白髪がつき立って残っているだけ
・赤ら顔で、かみつきぐせのあるブルドッグのよう
・だんご鼻に小さな金縁の眼鏡をかけ、口の端には曲がりくねったパイプをくわえている
・「おれは、子どもなんて、まっぴらだ。」
・「少なくともまず自分の名前くらい名乗るものだよ。」
(子どもはまっぴらと言いながら、文句を言うつもりが相手の名前を聞いてしまい、うっかり話が弾んでいる。聞けば聞くほど絶妙な合の手を入れてしまいバスチアンの思いを引き出し、自分の意図しない方へ意図しない方へと行ってしまう可笑しみ、人の好さ)
・KKK
(カール・コンラート・コレアンダー)
あの本について
・先ほどコレアンダー氏が手に持っていた、そして今は革のいすの上においてある、あの本
・手が本にふれた。---その瞬間、
・表紙はあかがね色の絹で、動かすとほのかに光った
・二色刷り
・各章の始めにきれいな大きい飾り文字
・二匹の蛇が描かれている
・一匹は明るく、一匹は暗く描かれ、それぞれ相手の尾を咬んで、楕円につながっていた。
・その円の中に、一風変わった飾り文字で題名が
(つづく)