君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

学校が楽しい

そろそろ年賀状のことを真面目に考えないとと思い「どうする?」と訊ねたら、「クラスメート全員に書く!」なんて言い出すこもも。私は思わず口ごもってしまった。

私「年賀状はご挨拶状なんだから、友達は親しい数人とかお世話になっている先生や先輩とか選んで書けば?」と言うと、こもも「だってうちのクラスみんな仲が良いんだもん!選べない!」なんてまあうれしそうに満面の笑みを浮かべて。書きたいというものを書くなとも言えず、まあちょっと考えといて、と一旦その話は打ち切った。

クラスがみんな仲良くて学校が楽しい。それは何よりなんだが、ところで勉強は?成績は?というと・・・

定期テストの目標は、英数は9割以上、その他は8割以上と立てながら、その他の8割以上がおぼつかない。対策が後回しになってやり切れていないからなのは明白。しかし、目標達成できてなくても大して悔しそうじゃない。小学生のときは満点を取れないのは悔しいことだったのに、中学生になったら、成績が良いのはアタマがいい子で自分は違うとでも言いたげな口ぶり。友達との関係が切磋琢磨じゃなく馴れ合いになっている。空気を読むことばかり上手くなって。

なんだかなぁ・・・

確かに小学生のときは、中学生になった今よりは満点を取るのが容易だったかもしれない。そりゃそうさ。中学生になったのだから、小学生の勉強よりレベルアップした勉強をしているんだもの。その上、部活もやっていて勉強時間は限られている。だからこそ、隙間時間をやりくりしてやってやろう!という負けん気は生まれてこないのか。これはもう、ご褒美をチラつかせて成績を上げさせなければならないのか。

せっかく受検して合格をつかみ取って入学したけれど、その初心は今の楽しいスクールライフにかき消されている。不合格だった子たちがその悔しさをバネにして頑張っている姿を想像すると、こももは果たして合格をもらってしまって良かったのかという疑念がうっすら浮かび上がる。

母からすると、こんなはずじゃ・・・と言いたくなるのをぐっと飲み込み、いずれにしても自分の人生、後悔なきよう過ごしなはれというところか。