君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

初めての挫折

テスト結果が五月雨式に返却されてくる。思っていたよりも良くない成績。目標達成どころじゃない。

こもももさすがに落ち込んだようで、「落ち込むのは時間の無駄だから勉強のやり方を見直します」みたいなことを言って気持ちを切り替えようとする。

気になるのは、その言い方が台本を棒読みしているかのように声に抑揚がない点。私の話を最後まで聞かずに遮って、あれもこれもと慌てて話そうとする。せかせかしている。

静かに落ち着いて振り返る気持ちにさせてやるにはどうしたらいいか。

といいつつ、実はその結果に私もショックを受けている。こももが持ち帰った予想以上に悪い成績に対して、呆気に取られて言葉を失う。まさかこんなに悪い成績を取ってくるとは想像だにしなかった。

これがいわゆる〝うちの子に限って・・・〟というアレなのか?と妙なところで腑に落ちる。

そのうち、そういう厳しい結果を突きつけられる経験を早いうちにできて良かったのかも、なんてまた調子が良いくらい前向きな考えも浮かんでくるのだが、それでもなお動揺を隠し切れない。

結果を突き付けられて落ち込むということ。

それはとっても大切な感情だ。そのまま終わりにするのではなく、克服するための反省をしっかりしよう。得点できなかったところを1つ1つ振り返り、なぜ取れなかったのかを自分で分析し、記憶に刻みつけていく。

わからなかったからなのか、覚えていなかったからなのか。勉強のやり方を見直すのはそれからだ。

勉強時間が足りないのが原因だとすれば、どうしたらその時間を作れるか。

学校に部活に忙しい毎日を、1日も休まないで過ごしてきた。疲れているのだ。疲れを癒しながら時間を作ろうとするのは矛盾している。休むときは休み、やるときはやる。そのメリハリをつける。

また、辞書など自宅用にもう1冊ずつ買ったり、持ち歩く教材を減らして荷物を軽くすることを、もう一度こももと話し合ってみよう。

「今日やる」勉強道具だけを持ち帰るようにする。

その日その日で荷物の出し入れをすると、忘れ物をしないように余計に気を遣わなければならなくなるが、毎日持ち歩くのは無理だと本気で自覚すればそうせざるを得ない。慣れればそれも苦じゃなくなると思うし、そうすることで集中力が上がるのではないか。

そういえば、入学してから旅行や映画にも行けていない。

気晴らしに旅行でも行けたらな。日常から離れた広い空や広い海を感じて、大きく深呼吸して、のびのびさせてやりたい。