君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

友達と遊びに行きたい症候群

この夏休みに、友達数人と「カラオケに行こう計画」に誘われてどうしても行きたいと、1人で初めて電車を乗り継いで街へ出かけることに挑戦したこもも。これがとびきり楽しかったようで、友達サイコーみたいなノリノリの満足顔で帰ってきた。私も、こももが電車を乗り継いで目的地にちゃんとたどり着いたことには、よくやったな!と感無量な気持ちになった。

そして夏休みが終わり、こももはしきりに「友達と遊びに行きたい」というようになる。週1は無理だとしても、月1は友達と遊びに・・・とか。

昨日は、「定期テストが終わったら遊園地に行こう計画」に誘われて帰ってきた。子どもだけでよく知らない街へ行くことに抵抗がないのは、都会っ子のスタンダードなんだろうか。それとも時代の流れなのか、はたまた個人差の領域なのか。きっとどれもハズレではないのだろう。こんなところでも垣間見える低年齢化。

自分の経験では友達とのお出かけデビューは、中学卒業後の春休みに映画を観に行った時だったよ。義務教育からの解放感全開の春休み。こももたちは、義務教育修了の解放感を味わうことはあるのかな。

また、今回の遊園地計画のメンバー枠は男子3人女子3人。言い出しっぺの女子2人が、まず人数を決めた。遊園地で遊ぶのに、男女4人ずつだと多過ぎる。男女2人ずつだと少な過ぎる。男女3人ずつがちょうどいいと。それから男子3人枠のメンツが決まり、最後の女子1人の枠にこももが誘われたという。

私はここでもまた面白いなぁと思った。参加人数の枠を決めてからメンバーを埋めていく。しかも、男女同数に限定して。まるで合コンの幹事みたいな仕事ぶり。あなたたち、まだ中1だったよね?こないだまで小学生だったよね?

そして、その遊園地計画を励みにテスト勉強を頑張るなんて調子の良いことを言い出したこもも。そんなコトバが、こももの口から飛び出すとは思わなかった。勉強することと遊びに行くことは別のことなのに、そんな交換条件みたいなことを言い出すのも、我が家では驚きのワンシーン。

何だかこももの変化のスピードに目が回る。

わざわざ厳しい受検を乗り越えて、親はけっして小さくない投資をして公立中高一貫校に飛び込んだが、小学校の時の周りの子たちの落ち着いたテンションとの差が大き過ぎて、ここに来て一気に弾けた感。

高校受験しなくても高校に行けて、学校の勉強をちゃんとやっていれば卒業できること。大学受験のためばかりじゃない、豊かな学習のチャンスが与えられていること。それはいい。しかし卒業後の進路は未知数。いくら学校が国公立大学の進学実績アップを目指したカリキュラムを用意してくれるとはいえ、全員がそれを達成するわけじゃない(達成させてほしい)。結局どこの中学に行こうと高校に行こうと、勉強するかどうかは本人次第、本人の目的意識次第なのだと思う(子どもをその気にさせてほしい)。

まあね、これからだとは思っていますよ。どうせ弾けるなら、今のうちに弾けておいた方がいいのかな、なんて前向きにね。