君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

夏休みの予定表を作る

予定表を作る目的は、予定を埋めていくことによって、浮かび上がる空白を把握すること。それだけで気持ちに余裕が生まれる。私には予定がない時間がこんなにあるぞ、あれもやろう、これもできる、何もしないでボーッとすることもできる、やったー!と思えることが快感。

その夏休みヴァージョンである。こももの。

小学生のこももには、A4縦の紙に、夏休み42日間の予定が一目で見られる予定表を作っていた。

行に時間、列に日付の軸を作り、一日の時間は横に流れ、日々は縦に流れる。そこに、学童にいる時間、学童のイベント、学校の水泳教室、お楽しみ教室、盆踊り、習い事などのそれぞれの予定を集約し、家を出る時間、帰ってくる時間、移動時間をこももにわかるように書いていく。残った空白に、こももが自分の計画を書き入れていく。

名付けて、

こももちゃんのなつやすみ!

   ~こももちゃんのけいかくをじゆうにかきこんでみよう!~

である。タイトルまで掲げると、ちょっとワクワクしてくる。

一方、中学生のこももには、やることがいっぱいあるので、A4横の紙に、手帳でいうところの1週間バーティカル式で枠組みを作った。

列に時間、行に日付の軸を取り、一日が縦に流れるボックスをたっぷり取る。食事、入浴、習い事、ラジオの基礎英語のボックスを色違いで埋め、そこにこももが、学校の夏期講習、部活の予定、お弁当持参の有無、文化祭の準備、友達との約束などを書き込み、予定を集約する。残った空白で、宿題や勉強、好きなことをする。

名付けて、と言いたいところだが、うまいタイトルが思い浮かばず無題。

中学生は、もう残念ながらタイトルくらいでワクワクしてくれない。「キショ」とか言ってくる。中学生にとっては、予定表が効果的かどうかが重要であって、使い勝手が良ければ「ママ天才」などと言って持ち上げてくる。私のこめかみがピクピクするのがわかる。ちょっとさびしい。

ともあれ、時間は生み出すもの。その感覚を養ってくれたら、母は本望なのである。