君と歩いた道

2017年に公立中高一貫校に入学した娘は、2023年に大学生になりました。

学童保育

(1)トトロの「さんぽ」を歌うように
(2)学童で過ごした3年間

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(1)トトロの「さんぽ」を歌うように

こももは、小学校に入学してから3年生の年度末まで、放課後は公立児童館の学童保育に通いました。

小学校をはさんで、自宅とは反対方向の児童館で遠かったけれど、こももは毎日よく歩きました。入学したばかりの1年生にとって、重いランドセルを背負って、両手に荷物を提げ、往復40分歩かせるのはどうなんだろう?と気がかりでしたが、それでも「同じ経路で3年間通い切った子が何年か前に1人いました!」と学童の先生から聞いて(〝1人しかいない〟じゃなく〝1人いる〟というポジティブな響きでした)、それで思い切って、心配をぐっと飲み込みました。

1学期の途中くらいまでは、私もスニーカーを履いて歩いてお迎えに行っていましたが、もうヘトヘトに疲れちゃって、呆気なく途中で合流に切り替え。そのうち、こももは家まで友達と帰ってくるようになりました。私と違ってこももは意外とへっちゃらでした。

そんなふうに、毎日せっせと歩いたおかげかどうか、保育園の時はインフルエンザだ溶連菌だと感染症にかかるのが毎年の恒例だったのに、小学生になってからパタッとかからなくなり、風邪一つ引かなくなりました。入れ替わりのようにアレルギー性鼻炎はたびたび出ていましたが、たくさん歩いたことで体力がついて丈夫になってきたのかな?と思うと、うれしくなりました。

(2)学童で過ごした3年間

最初は楽しかったです。1年生は学童では主役ですし、いろいろなイベントを催してくれて、先生方も温かくてありがたかった。こももが学童で教わって何枚も何枚も描いてきた絵手紙は、本当に素晴らしかった(親の欲目とかは置いといて)。子どもって大人の想像を超えることをどんどんやってしまう。子どもってすごいなぁと、いつも驚かされます。学校の宿題やちゃれんじをやる時間も充分にありました。一緒に通う仲良しの友達もいました。

ところが3年生になると、保育園から一緒だった友達が次々とやめていき、指導員の先生も入れ替わり、気持ちが通じない先生との関わりで不満が生まれたりして、だんだん居心地が悪くなってきたようでした。そういう感情の表れも、こももの1つの成長なのかなと思いつつ、話を聴きながらそれとなく励ましていました。

3年生になるまでに、つまらないからと学童を途中でやめていく子は少なくないですが、やめるということは鍵っ子になるということ。こももはひとりっ子で、家で1人で過ごさせるのはまだ早い。できれば6年生まで鍵っ子にはしたくなかったけれど、それが無理でもせめて学童満了の3年生の年度末までは通い切ると決めていました。こももも、友達がやめても自分は最後まで通う、途中で投げ出さないで最後まで通うと、それが私の生きる道みたいな頑固さで、淡々と通い切りました。

振り返ると、よく通ったなぁと改めて思われて、ぶっちぎりで褒めてあげたい思い出の1つです。