最後の夜である。厳しい暑さは鳴りを潜め、ひんやり秋を感じさせる夜。宿題は、まだ終わっていない。「終わるの？」と聞くと、こもも「終わる」と言う。そこをさらに、私は怯まず突っ込む。
英語の宿題は終わったそうだ。昨夜の時点で半分も進んでいなかったのに、今日は学校にも行ってきたのに、テキスト１冊通して終わったと。予想より早い仕上がりだった。
残っているのは、読書のレポート１冊分。本はすでに読んでいるので、あとは書くだけ。ついにゴールが見えてきたかと思いきや、どっこい落とし穴があった。明日、いきなりテストがあるそうで。それ、休み明け初っ端だったのか。しかも４科目。笑っちゃうほど容赦ない学校である。
読書のレポートとテスト勉強。
明日の朝には、晴れやかな笑顔で登校できますように。私はただ、祈るのみである。
