君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

国立前期日程選抜の日の備忘録

◇ その日が来た

 娘の依頼で朝5時にアラームをかけて、5分前に目が覚めました。娘は「5時だよー」と声をかけてから15分後に起きてきて、朝の静寂の中1時間ほど勉強していました。

 その後、ちょっとした雑談。私大が第1志望の同期たちが知る限りでみんな合格しているらしいこと。直接的に言わなくてもわかるそうです。「⚪︎⚪︎(娘校)すごいよね」と自分の学校のことではないみたいに言います。そして、大学の名前で自分を評価されることに、自分は鬱になるほど抵抗を感じるのだと付け加えます。

 娘のクラスは国公立、私立、文系理系とで雑多クラスで、その中では私大文系がいちばん多いので、受験終了組の空気がほんのり漂っていること。国公立理系クラスや国公立文系クラスならそうはならないのだろうねと。

 娘は出がけに「謎のエールはいらない」としきりに言います。「謎のエールって何?」と尋ねると、「応援してるよ」とか「頑張って」とかだそうです。キットカットの個包装に書いてあるようなフレーズです。それが謎なのかは謎ですが、平常心を応援するためにというこじつけも手伝ってごみ出しを託しました。娘は渋々ごみ袋を持って出かけて行きました。ちなみにキットカットはいつもどおり補食用に持って行きました。

 

◇ 帰宅後の様子

 娘は元気に帰ってきました。見た目は相変わらずのほほん娘です。けれど何も言いません。手応えがどうだろうと、自分が言ったことと結果が一致しないといやだから無言を貫いているそうです。

 後期日程の試験に備えて、明日から勉強すると胸を張りながら、友達とラーメンを食べに行く約束などをしています。

 しばらくして唐突に娘が口を開きます。自分なりの振り返りを終えたのか、引っかかっていた問題で問われていたことについて調べ考えた結果、これは無理、できるわけない、と結論してスッキリしたようでした。

 

◇ 母の思いは娘の思いと同じだった

 この試験日を、私は一日中祈るような思いで過ごしました。今までの共通テストや私大の一般入試のときは、応援する気持ちがもう少し軽やかというか、なるようになるさという感じだったのですが、この日はいろいろなことが走馬灯のように思い出されました。

 小学生のとき娘と観に行った映画のこと、迷いながらの公立中高一貫校受験、試験当日のこと、朝最寄りの駅に早めに着いて飲んだココアの温かさ、合格発表を見に行った日のこと、娘の喜ぶ顔、入学後のこと・・

 今思えば、すべてが今につながり、これで良かったのだと納得しました。娘は頑張った。よくここまで来た。受験はまだ終わっていませんが、そう思いました。娘も、あとで同じようなことを言っていました。こんな難しい問題を出す学校の試験を実際に受けに行って、ここまで来られた自分すごいと。

 国立の追加合格の連絡は、来るとしたら3月末に来るようです。娘はそれも視野に入れ、後期日程のあとも最後まで待つことになりそうです。