君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

無料講習を体験した結果

 この春高3に進級する娘に、某映像塾の招待講習を受講してもらいました。体験の結果次第で入塾を検討するつもりで申し込みました。

 もともと映像授業はちょっと・・と敬遠していた娘。映像だとやる気が出ないというのは思い込みだったのか、それは自宅で視聴する場合で、校舎に出向いて視聴するのはそうでもないかもと印象が変わったようです。

 むしろ、やる気がない他力本願の生徒にこそ、あらゆる角度から至れり尽くせりで勉強させる面倒見の良さ(営業力)に、娘は心を奪われかけたのでした。

 

 講習の最終日に三者面談があり、当塾の受講のしくみを聴いてきました。これは外からはわからないところなので、親子ともども興味深く聴き入りました。そして、ようやく当塾の全容が見えた。

 提案資料によると、3講座受講で、映像授業を2か月で一通り終わらせ、5月末には過去問演習に入る。この、過去問をどこよりも早く始めるのが他とは違う特徴のようです。

 受講料は、映像授業1講座20回77,000円で、受験まで何度でも繰り返し視聴できるが、1回目の映像視聴期間後の過去問演習、志望校対策が科目数の制限なく、それぞれ約30万円ほどで、担任指導費、模試費、入学金を含め受験本番までおよそ100万円。冬期講習とか直前講習という括りはなく、強いて言えばそれは込み。いくらでも何時間でも毎日でも校舎に来て勉強できるという意味では、おまかせパックみたいな商品です。

 娘自身、自分みたいにやる気がなくても引っ張っていってくれそうなのが魅力的に見えたんだよねーと苦笑い。娘は面談で話を聴くまで、単科で最後まで行けると理解していたようですが、当塾の旨味はその後の30万×2回の演習漬けにあるわけで、それを利用しなければ娘の期待に添うものにはならないでしょう。

 

 一方、招待講習の間、最初に予定を立ててお願いしていたスケジュールはあってないようなもので、期間中何をやっているのか親には状況がさっぱりわかりませんでした。受講が始まって早々に入塾後の受講について本人と話を進められ、講習を受けてどうだったかを踏まえた検討もできないうちから入塾前提の話になっており、ああやっぱりそう来るのかと悪い予想が的中。まあそれを確かめたかったのはありますが。

 受講した映像授業自体は、感想としては悪くなかったようです。

 確かに娘みたいな流されやすいタイプには、その気にさせてくれる強引さが効果を生むのかもしれないですが、しかし塾に行くにしろ、自分の進路の主導権は自分で持てなくてどうするよ、という声(私の)もあり、大学どころかその先の娘の将来が不安になりました。

 また、娘自身も受講して薄々感じていた、限られた空間で考える余地を与えず精神的に洗脳していく雰囲気。ある意味それが合格へのスキームなんでしょう。某中学受験塾を思い出しました。似ているのは広告だけではなかった。

 

 というわけで、面談の最後にすぐその場で申し込むかそれとも・・と決断を迫られましたが、予定どおり一旦持ち帰り、娘と改めて話し合い吟味したうえで見送りとなりました。

 電話で見送りと伝えたあとも、娘と話をさせてもらえないかとかもう一度電話してもいいかとか勧誘は終わらず、え、ああやっぱり?とまた思いつつ粛々とお断りしました。

 ちなみに今回の記事は私の個人的な見解であり、一般的に誰にでも当てはまるというものではないと思います。読者様には、塾選びはぜひご自身で体験して判断してくださいね。