君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

学校の記憶

 娘が高校生になってからの学校の記憶が、私の中でぼんやりしていることに気づきました。2020年4月に休校で始まった高校生活。娘は休校や在宅学習にならない限り学校には行っていますが、私が行ったのは年1回の三者面談のみで、行ってこいのとんぼ返りが2年間でたった2回だったのかと、今さらのように再認識しています。

 娘の学校生活がどんなだったか、イメージできないのですよね。このまま最高学年になり、受験生になり、卒業するのかな・・と漠然と思いました。

 

 生徒たちがコロナ禍でも頑張ったオンライン開催の行事。その痕跡を残すことができたのは本当に良かった。

 けれど画面に切り取られた映像は、映像作品としては完成度が高く生徒たちの頑張りが見える一方で、全体の中にいる自分を通して体感するものがつかめない。特に、後からそれを顕著に感じたのが色です。色が見えない。現場を見ていないから当然なのかな。

 また、学校にいる娘の顔を思い出そうとすると、中学生のときのことばかりだったりします。随分前のことみたいで懐かしさすら覚えます。

 当の娘は、行事が中止になれば呆然としながらも、ないものねだりをしてもしょうがない、できることをやると割り切って、元気で登校しています。それは不幸中の幸いなのかもしれないけれど、少なくとも娘たち生徒にとって、天然色豊かに、確かな存在感とともにそこにある学校であってほしい。

 

 そんな中でも、娘は今や最高学年を前にして、受験まで1年を切ってきました。勉強に向き合う娘の姿は相変わらずです。小手先だけの勉強ばかり。勉強以外の遊びに没頭する時間が圧倒的に長い。受験生としてのあり方が、進学校の生徒とはとても思えない。まさに自覚が足りないのですが、自覚は自分でつかむしかないです。

 親としては、娘の受験に関して半ば諦めの境地に入ってきました。これから目覚めるのかわかりませんが、仮にこのまま目覚めなかったとしても、おっとりのんびり歩く道でも、自らの進む道を見つけていけるように、サポートはもう少し続きそうです。

 コロナ禍でも学校に通って、高校卒業の認定が取れたら万々歳?と思うには、ちょっと腹を括れない母がここにひとりいるぞと。