君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

英検2級の結果を受けて

 学校で英検公式の合否結果を見た娘から、LINEが届きました。合格のスクショです。やったね。おめでとう。よく頑張った。

 ところがその日、学校から帰ってきた娘は無言で冴えない様子です。二次を受けてから結果を首を長くして待っていたのに、いざ合格を確認したらテンション低め。「学校で何かあった?」と聞くと「別に」という反応です。照れているのか?

 

 数日前に娘との会話で聞いたこと。

 ある親しい女子友が、今回の英検で準1級に合格したそうです。娘がその友達に「すごいね」と言ったら、友達が「◯◯(同級生男子)も合格したから、自分だけじゃないからすごくないよ」と返ってきたとか。

 それを聞いたとき、私は単純に「謙遜でしょ」と言って笑ったのですが、娘は別の意味で単純というか、友達の結果に圧倒されて固まってしまったようです。

 その友達は、行動すべてが人より先へ先へ行きたいように見える子で、それがモチベーションになっているのだろうなと私目線では受け止めています。だから、娘がその友達と足並みをそろえなくても、まったく問題ない。むしろ、娘には必要以上に急がなくていい、急ぎすぎない方がいいとさえ思っています。

 友達が頑張っているから自分も頑張ろうと前向きになるなら、それは良い刺激ですが、自分を卑下したり無理に急ぐ必要はない。自分は自分なのです。

 

 また、別の機会に娘から聞いたこと。

 この学校に入って、レベルが高い勉強や速い進度についていく同級生たちに囲まれている環境下で、自分より成績が良い人ばかりに囲まれるよりも、その逆の方が自分には合っているのかもしれないとか。

 勉強しても思うように捗らず、やっとここまで来たと思ったら、みんな(とは限らない)はもっと先に行っている。比較する必要はないのに比較してしまう。まあ、比較してしまうのは人情かなとも思いますね。

 

 公立中高一貫校は、大学合格実績で公立トップ高と肩を並べるべく、東京一工や旧帝大への進学率を伸ばそうとしているのは確か。とはいえ、公立トップ高にはまだ及ばない立ち位置です。同期の優秀な生徒数人は上を目指し、高校受験して見事トップ高に合格、進学していきました。

 一方で、残った生徒は今まで以上に厳しい指導に食いついていっています。

 娘を見る限り、学校は楽しそうで、同期や先輩後輩との関係も良好です。朝が来れば学校に行き、部活や委員会、行事にも参加し、役割を全うするべく積極的に動いている毎日なのですが、勉強面では自己肯定感が得られにくい状況との対峙で踏ん張っているというところでしょうか。

 

 もしかしたら地元中から高校受験して進学した方が、娘は身の丈に合ったプレッシャーの中で学力を伸ばせたのではないかという見方もあります。小学生が「公立中高一貫校は入ってからが大変だよ」と言われて、それでも頑張ると覚悟を決めたつもりでも、入ってみないとわからないのは自分のポテンシャルと担任団です。

 人生は後悔よりも、今いる場所で、そのときそのとき自分が置かれた場所で、何と出会い、どう成長していくかが鍵です。神様は乗り越えられる試練しか与えないと言います。

 娘が頑張ろうとしている以上、娘の底抜けの笑顔が見られる日を気長に待ちたいです。

 

 こもも(娘)へ

 それにしても、高1で英検2級に合格したのは立派だとママは思うよ。2年間抱え続けて、その間に何人かの友達が追い抜いていって、4度目の正直でつかんだ合格は、ただ合格するよりもこももにとって力になる。諦めずに最後までやり遂げたということだからね。経験値を上げたと思うよ。

 勉強が遅々として進まないとか、難しくて集中力が続かないとか、そういうジレンマとの闘いは、抜け出したときが強いのだ。