君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

勉強道具をカタトキも離さない

 娘が学校で受けた健診の二次検査で、学校帰りに指定された健診機関に同行してきました。二次検査の対象者に該当したのはびっくりでしたが、小さいときの既往歴から引っかかったようで、念のためと受け止めて受診。

 最後の医師の診察で、1点所見はあるものの日常生活には問題なし、経過観察も不要とのこと。一区切りと考えて良さそうです。

 今回は、その健診機関に行った際の体験の記録です。健診そのものとは特に関係ない内容です。

 

 指定された健診機関は、都会のビルの森の中にある大きなビルの中にありました。

 思えばその辺りは、私にとっては20数年ぶりくらいに訪れた街です。高1(今の娘と同じ歳)の夏休みに部活の遠足で初めて来て、大人になってからは仕事や勉強で通った時期もありました。当時からはきっと大きく様変わりしているのだろうけれど、もはやどこがどう変わったのかわからない。目の前に現れたのは、舗道や街路樹など整備されて、見たことがあるようなないような大きなビルが立ち並び、人工的に整った街並みです。

 週末だったせいか、街中は閑散としていて、歩くのに人にぶつかりそうになることもなく、たっぷりしたスペースの舗道をのびのび歩けました。

 健診施設の中もまた、とてもきれいで広くて、真新しく清潔感があり、眩しいくらいの洒落た内装。家賃は相当なものなんだろうなと思われました。

 近隣でのコロナ感染状況は、ビル内の別フロアで複数出ており、それを知ったときはぎょっとしましたが、最後に確認されてから1週間以上経過しており、ビル入口やフロアで道案内をしてくださる方々の配置はきめ細やかで、検温や消毒に配慮されていました。

 今や、人も歩けばコロナに当たる。そんな状況ですね。公共交通機関で行ったので、経路には気を遣いました。

 

 その日の受診者は二次検査の生徒ばかりだったようで、予約は時差で入れられており、混んでいないので待ち時間は快適でした。

 待合場所では、検査着に着替えた中高生が、ソファを机代わりにして教材を広げて勉強していたり、通学用と思われる大きな重そうなリュックを持ち運びながら検査室へ移動していたりしていました。

 そう、定期考査が近いのです。娘も言っていました。何も考査直前に二次検査の予約を入れなくても、終わってからじゃダメだったのかな?なんて。でもね、万が一治療が必要な所見があるとしたら、それが先延ばしにできることとは限らない。二次検査はそういう性質のものだよね・・と話したりしていました。

 そうしていざ来てみたら、検査を待つ間に、思い思いに勉強している子たちの姿が目に飛び込んでくるわけです。意表を突かれて、おおお、と声が出そうになりました。その光景を目にして、思わず感動してしまいました。

 娘もそそくさと、更衣室のロッカーに置いてきた教材を取りに行って、勉強しながら待つことに。

 

 そこで胸に落ちたこと。勉強は場所ではないのだと。勉強する子は、どこででも勉強するのですね。どこにいても、そこを自分の勉強場所にしてしまうのです。言葉で説明してもうまく伝え切れないことが、目にしてこれだ!と思った瞬間でした。言うより見せるが易し。

 娘にとっては、良い刺激になったのではないでしょうか。なってほしいのですが。