君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

新しい学校生活と部活の今後を考えてみた

 緊急事態宣言の解除と学校生活の再開に際して、クリアにしたいこと。

 一つは、必要な人が医療機関にかかることができて、もれなく検査と治療を受けられる体制がどの程度進んだのか。どの程度進むのか。感染が拡大する前から検査と医療現場の整備が必要だと言われていたのに、ボーッとしながらあわあわと感染拡大させてしまい、個人の自粛頼みで何とか抑えて迎えた現状。目標を達成するには程遠いけれど、それを今後は達成できるのか。今までできなかったことを、これからは絶対できるのか。その根拠を示してほしい。

 それから、確認されていない感染者数を考慮すると実際の感染者数は○倍、というのを前提にしなければならないという想定が、流行の兆しを見た時点なら止むを得ないと思うけれど、現時点でそれが当然のようにまかり通っていくようであることが引っかかる。自分が無症状感染者かもしれない、だから感染させないようにという意識を拡めるためとはいえ、それを王道にするのは違うのではないか。

 この状況で、自粛は緩和され、子どもたちは登校を再開していくことになります。

 

 各自治体で、学校生活を再開するにあたりガイドラインを作成しています。それを現場で実際に落とし込んでいく作業があります。報道では、各地、各校でいろいろなことが試され、娘の学校でも採用してほしいアイデアを実践しているところがあることを知らしめてくれています。

 一方で、学校の対策に不備がないとは言い切れない部分もあります。人がやっていることですから。

 余分な教室があるようには見えません。また、学校が再開されても、部活の再開は同時進行にはいかないと思われます。ソーシャルディスタンスを保ちながら、学校生活を送ろうとするとどういうふうになるのか、以下は私なりに考えた仮説です。

 

  • 教室の利用人数

 通常は1クラス40人で、教室も小さいので、机と前の席の椅子は密着、机と机の左右の距離は目視で30〜40cmほどです。机の横のフックに荷物を下げて通路を塞いでいるので、それを跨いで移動していました。仮にこの教室を20人で利用するためには、教室を少なくとも倍用意することになります。教科専用の教室や視聴覚教室、会議室などを充てて教室の整備が必要になってきます。しかし、2m間隔を開けるためには20人でも多いです。

 

  • 教室の移動

 校内での移動、教科による教室の移動は、極力減らすことになるのでしょうか。移動する場合は一斉ではなく、10人ずつ時差移動にしたりとか。今まで当然のように善しとされてきた一斉という概念が、今後は分散・時差に置き換えられるようになるかもしれませんね。

 

  • フェイスシールドの使用

 全員フェイスシールドを使用するのはどうでしょう。これができたら、後ろを向いたり横を向いたりに神経をつかうことが、多少緩和されるでしょうか。むろん、使用上の洗浄や消毒は、先生も生徒も各自がする必要がありますが、授業で声を出しながら感染防止するためには有効とも思われます。

 机や教壇の周りにビニールシートを張ったり透明なパーテーションで囲んだりするよりはフェイスシールドの方が、まだ利便性はありそうです。

 

  • 窓の開放

 窓は開放したいけれど、暑い夏に冷房を入れながら開放すると電気を余計に消費してしまうし、冷やす効果も見込めない。いっそ社会全体で一斉にエアコンの利用を止めて、扇風機を使うようにするとか。一斉にエアコンを使わなくなれば、温暖化の抑制にも貢献することになり、扇風機でも堪えられる暑さになりませんかね。

 こればかりは一斉にやらないと効果がないでしょう。一部の人がやって熱中症が増えるだけでは元も子もないですから、個人ではなく社会全体で暑さに適応する体づくりを志向する。あくまでも熱中症を予防しつつです。

 汗をかいても不快に感じにくい衣服などで、仕事でも学校でも体温を調節できたらいいなと思います。そのくらい柔軟に対応したいですよね。

 

  • 教科ごとに考えてみると

 問題を解いたり問題集で演習を積んだりするだけが勉強ではなく、他者がどう考えるかを知り、他者とどう関わるかを体験し、他者と話し合ったり他者の行動から刺激を受けたりするのが学校なのだと思います。

 例えば、数学はひとりで勉強しやすい教科かもしれないけれど、その数学だって友達が考えた解法を、友達の説明を聴きながら知ることに意味があるし、そこに感動が生まれることもあります。そう考えると、自学で完結する教科なんてどこにもないのかもしれません。そもそも学校ってそういう場所なんですよね。

 体育だったら、これまでやってきたスポーツすべてを今後はできるとは限らない。感染防止しながらできるスポーツに限定されるようになるのかもしれません。

 合唱はどうなるでしょうか。娘は歌うのが大好きなので、歌えないのは相当辛いことだと思いますが、高校生でいられる間に歌えるようになったらまだいいのかな。口惜しい思いをするかもしれません。

 いずれにしても、双方向のオンライン授業を要所要所で取り入れながら、学校生活を再開させていくことになるのでしょうか。

 

  • 部活はどうなる

 まず、運動部と文化部で分けて考えてみましたが、文化部と一口に言っても競技がある部活の場合は運動部に近いですし、ひとりでコツコツできる部活なら再開できるかもしれません。一概には言えないのですよね。

 運動部の場合は、声とともに息、唾液、汗を発するスポーツでも、人と人が接触しないなら再開は可能かもしれません。接触が免れないスポーツの場合は、再開まで長引きそうな気がします。学校が再開されても、部活の再開には慎重にならざるを得ないと思います。

 

 まだ考えが及びません。全校集会は最初は放送で、段階的に校庭、体育館と利用するようになっていくとしても、少なくとも今年度は放送でとなっても止むを得ないと思われます。

 行事については、これまでの行事を振り返ると三密を避けるのは難しそうですが、三密を避けながらできることを模索するようになるのでしょうか。今年は諸々中止になっていますので、来年は制限を緩和してできるかどうか。

 

 学校再開が待ち遠しいというのは、本当にそのとおりなんですが、どういう状況になるとしても行動変容は間違いなく必要になり、今までできていたことができなくなることはたくさんありそうです。ウィルスはウィルス以上のものではなく、これまでも、これからも共生していくもの。長い目で見ながら、冷静に乗り越えていきたいです。