君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

東京大空襲とは

東京大空襲とは(東京大空襲・戦災資料センター)https://tokyo-sensai.net/about/tokyoraids/

 

 今日は、東京の空襲の中でも特に甚大な被害を出した下町空襲の日です。戦争を知る生活者の方々のお話を、聴いたり読んだりできることはありがたいことです。

 空襲が行われたのは、1945年(昭和20年)3月10日の午前0時8分から、空襲警報が解除された午前2時37分までの間の2時間ほど。多くの人が深い眠りの中にある深夜、木造の住宅が密集する下町に、空襲が続けざまに集中して行われたということ。町中に炎が燃えさかる中、逃げ場を失い亡くなった人々、生き残った人々、どれほどの怖い思いをされたかと想像してもし尽くせません。

 

 娘の学校では平和学習があります。

 娘が学校で経験してくる平和学習は、私が子どもだった頃よりよほど豊かで充実しています。それはあるいは、当時より危機的状況が迫っているからで、だからこそ戦争体験を歴史に埋もれさせない機運となっているとすれば、なおさらその重要性を感じます。

 地域や学校、先生方、教育委員会によって意識の差はあるのでしょうけれど、戦後75年経ってこうして平和学習の時間を持ち続けていくのは、それを働きかけてくださる方々のご尽力があればこそです。

 

 また、学校の平和学習を通して娘が書いた文章を読んで、私は感動すると同時に驚きました。何故かというと、娘の言葉選びからうかがえる認識や思考の跡、それを踏まえた具体的な行動の提案が、私の言語化していない考えを代弁していたからです。読みながら、そのとおりだと思いました。

 娘には、10代の今考えたそれらを、たとえ細かい知識は忘れてしまっても、考えた行為、そのときの気持ちを忘れないでほしいです。

 ご自身の戦争体験を話してくださる方々にとっては、口にするのも辛い記憶でありながら、未来の子どもたちのために心を開いて語りかけてくださいます。それが貴重な機会であることを噛み締めて、娘ともども知る努力と行動選択につなげていきたいです。