君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

保育園児から小学生へ

◇ 保育園児の頃のこもも

こももは走ることが大好きだ。広い場所に行くと、待ち切れずに遠くまで走って行き、また走って戻ってくる。広く広くただ走り回る。気配を感じさせずにいきなりぴゅーっと走り出すから、いつの間にか今いたはずのところに姿が見えなくなることがしょっちゅう。私はそのたびに大慌てで、周りを大きく見渡すと、あんなところに!くらいの遥か彼方で、自由気ままに走っている。

私はこももの描く絵が大好きだ。こももが描く絵のいちばんのファンだ。いろいろな色のクレヨンを使って思うがままに描く色彩の豊かさ、明るさに感動し、初めて人の横顔を描いたといっては感動し、初めて人の後ろ姿を描いたといっては感動し、初めて人の手を描いたといっては感動する。

遠足、夏祭り、運動会、クリスマス会、ひなまつりなどの行事も、お散歩、お遊戯、外遊び、給食、お昼寝、捕食、お絵描きなどの日常の何気ない風景も、その中にいるこももの笑顔も、こももはもう憶えていないかもしれないけれど、その代わり私がずっと憶えている。忘れない。

保育園の送迎の時間は楽しかった。雨の日も雪の日も通った保育園。手をつないで歩きながら、帰りはその日一日あったいろいろなことを話す。こももの話を聴くのが楽しかった。朝から晩まで働いて、時間はいつも足りてなかったけれど、母が仕事に行っている間の子どもの時間をまるっと見守っていてくれる保育園の存在には、大きな安心感をもらっていたし、何より、保育園はこももにたくさんの経験をさせてくれた。

だから、小学校に入学してからどうなるのだろうという心配は、キリがなかった。

◇ こもも、小学生になる

小学校に行くと、自分で登校して、自分で学童保育に行って、自分で家まで帰ってくるようになる。親の目が届かなくなることが増えてくる。

小学校は、家から近い学区の小学校か、それとも学童保育が近い小学校に越境するか。学童保育は毎日過ごす場所だから、遠くてもあっちの学童よりこっちの学童の方がお部屋が明るくて広々としていて、のびのびと過ごせそう。など、考えられるだけ考えて選んだ。

小学校からちょっと遠い学童保育。最初は学校の先生が付き添って送ってくれるけれど、1週間もすれば子どもだけで通うようになる。車の通りの多い道路を、片道20分も歩く。帰りは、暗くなってからでも比較的明るくて人目がある安全な道を選んで、帰ってくるように。人の目が届かない死角は避けるように。夏休みの学童保育は、炎天下を学校のプールに通うので往復し、お楽しみ教室で往復し、熱中症になりはしないかと気が気じゃない。

こももはどんどん成長していく。成長とともに行動範囲が広がっていく。そのたびに最初はハラハラドキドキで、心臓がつぶれそう。それでもやがて、一つ一つできることが増えていくこももに、私はまた、驚きと感動をもらうのだ。