中3の娘へ贈る中島みゆき
その名も『Singles』、中島みゆきのコレクションアルバムです。1975年〜1986年に録音された、1stシングルAB面から20thシングルAB面までの40曲が収められています。私は当時のみゆきさんを10代の頃に聴いていました。素直というか正直というか、言葉にしにくい思いをストレートに歌う声と詩が、今聴いても強烈に心の奥に沁み込みます。
その中島みゆきを、なぜ今娘に贈ったか。
中3の娘です。複雑な思いが入り混じった感情を、どうしたらいいのか途方に暮れる年頃といいましょうか。
実は娘と昨年から、倉本聰脚本の『北の国から』を第1話から観てきまして、作品の中で中島みゆきがよくBGMとして流れるのですが、あるとき『ホームにて』が流れてきました。ええそうです、第4話の、大滝秀治の語り口が胸に迫るシーンです。娘がこのシーンを観ながら、曲名を私に尋ねました。私は即答できなかった。大好きな曲なのに。それでも娘がタイトルを訊いてくれたことが、とてもうれしかったのです。
ネットには、いろいろな人がカヴァーした動画があふれています。けれど、中島みゆきが当時歌っていた曲は、娘にも中島みゆきの声で聴かせたいと思いました。そこで、最近の中島みゆきしか知らない娘には、どのアルバムがいいものかと探して『Singles』を見つけました。
CDの『Singles』は、ポニーキャニオンから1987年8月21日発売(D75A-0309)、1994年4月21日再発(PCCA-00557)、ヤマハミュージックから2004年6月22日再発(YCCW-10002~4)されており、今回購入したのは1994年再発されたCDの中古です。
曲目リストを目にするだけでも込み上げてくるものがありますから、ここに載せてご紹介します。良かったら聴いてみてくださいね。
そういえば私自身も、高校に入学して部活に入った頃、先輩からみゆきさんのシングル盤の曲を集めたカセットテープをもらった思い出があります。新入部員に挨拶代わりにみゆきさんのカセットをプレゼントするのがポリシーみたいなユニークな先輩でした。懐かしいです。
曲目リスト
DISK Ⅰ
- やまねこ 1986年11月21日発売
- シーサイド・コーポラス
- 見返り美人 1986年9月21日発売
- どこにいても
- あたいの夏休み 1986年6月5日発売
- 噂
- つめたい別れ 1985年12月21日発売
- ショウ・タイム
- 孤独の肖像 1985年9月18日発売
- 100人目の恋人
- ひとり 1984年3月21日発売
- 海と宝石
DISK Ⅱ
- あの娘 1983年10月21日発売
- 波の上
- 横恋慕 1982年9月21日発売
- 忘れな草をもう一度
- 誘惑 1982年4月5日発売
- やさしい女
- 悪女 1981年10月21日発売
- 笑わせるじゃないか
- あした天気になれ 1981年3月21日発売
- 杏村から
- ひとり上手 1980年10月21日発売
- 悲しみに
- かなしみ笑い 1980年2月5日発売
- 霧に走る
DISK Ⅲ
- りばいばる 1979年9月21日発売
- ピエロ
- おもいで河 1978年8月21日発売
- ほうせんか
- わかれうた 1977年9月10日発売
- ホームにて
- 夜風の中から 1976年7月25日発売
- 忘れられるものならば
- こんばんわ 1976年3月25日発売
- 強い風はいつも
- 時代 1975年12月21日発売
- 傷ついた翼
- アザミ嬢のララバイ 1975年9月25日発売
- さよならさよなら