君と歩いた道

シングルマザーもものブログです。公立の中高一貫校に通う娘がいます。

始業式をめぐって

 新学期が始まる前の先週、休校期間延長の動きを固唾を呑んで見守っていました。当然延長ですよね、延長以外の選択肢はないですよね、と祈る思いでしたから、その決定に胸を撫で下ろしました。しかしそれも束の間、学校からの書面をよくよく読むと、始業式と入学式は規模を縮小して実施されると書いてあります。本当に実施するのか、変更にならないのか、と悶々とする間にも、感染は日に日に拡大していきます。

 修了式の日も休ませるか悩みましたが、娘との間で具体的な感染防止の方法を改めて確認し、結果として登校させました。

 それから状況はずっと深刻になっていますから、休ませる決断を前提に学校に電話で相談し、始業式の日に休んだ場合の対応について確認しました。そして改めて、始業式の日は休もう、と娘に話しましたが、娘は登校すると言い張ります。その日の話し合いは決裂。

 

 数日後、感染はさらに拡大しており、もう一度考え直そう、始業式の日は休もう、と話し合いましたが、娘は断固登校すると。休校期間中はずっと閉じこもっていて、家族以外は誰にも会っていません。学校がやっているなら行きたいという娘に対し、これ以上説得する手立てが見つからず・・

 学校の先生方は、難しい状況の中できるだけのことをしてくださっていると思いますが、ここ数か月の人々の行動と感染拡大の推移を振り返れば、誰が感染していてもおかしくない状況です。また、始業式のために登校させるのは娘の学校だけではなく、直前に中止や延期を決めた一部の自治体などを除き、ほとんどの学校です。それくらいの数の中高生が、その日に移動するのです。

 

 そして当日を迎え、ふと思いつきました。通常は電車通学ですが、徒歩で行かせることを。徒歩だと時間にすると電車通学の1.5倍です。それを言うと娘はびっくりしたようにふにゃふにゃ笑っていましたが、運動不足解消にもちょうどいいし、ママ真面目に言っているからともう一度言うと、娘はむしろその提案に乗ってくれました。

 お天気が良かったのも幸い。娘が自宅と学校を歩いて往復したのは初めてです。帰ってくるなり「遠かったーー」と言って疲れ切っていましたが、災害時などいざというときに歩いて帰ってくる道を確認する良い機会になりました。

 学校にいた時間は予定の半分ほどに短縮され、あっという間に帰ってきました。学校では、クラスを複数の教室に分散し、人と人の間に距離を置き、時間をずらし、窓を開放し、始業式は放送で実施。今後の休校期間中のオンライン学習の方法や、新年度の連絡事項、宿題を持ち帰りました。娘は1か月ぶりに学校に行けて、新しいクラスと担任を確認し満足そうでした。

 ここでまた一から、まずは2週間、体調を注意深く観察していくことになります。